労災保険には種類があります
企業に雇われているサラリーマン、パートしている主婦の方、アルバイトをしている学生の方、みなさんに共通しているのは事業主に雇われている労働者だということです。労働者は「労働者災害補償保険法」、略して労災保険によって守られているのです。
なぜ、守られているのかというと、勤務中や、通勤中に事故や災害に巻きこまれたしまった時に治療費や通院費を労災保険が決められた範囲内で負担してくれるのです。この労災保険は、労働者ではなく、労働者を雇っている事業主に強制加入、保険料全額負担の義務があります。ですから、労働者の金銭的な負担はなく、守られているのです。
そして、労働者を守ってくれている労災保険には8種類の給付があります。療養補償給付、休業補償給付、障害補償給付、遺族補償給付、葬祭料、傷病補償給付、介護補償給付、二次健康給付です。この他にも、特別支給金として社会復帰促進事業があります。
労災保険の基礎的な制度は理解されている方は多いですが、労災保険の種類まで把握している方は案外少ないと思います。いくつかの種類があったなと覚えておくだけでも、万が一の際に、慌てずに保険申請を行うことが出来ると思います。
そして、この中の療養補償給付を受ける場合には、労災保険指定病院を受診すると、窓口負担はなく、労災保険から全額支給されるのです。指定病院以外の場合には、患者が全額を窓口で支払った後に、労働基準監督署から払い戻しを受けることになります。
このように、労災保険の仕組みや種類を知ることで、万が一のときに、すぐに対応出来ると思います。