以前の職場で労災保険を使った話
私が以前勤めていた会社は現場工事の仕事をするいわゆる肉体労働だったのですが、ある日現場で事故を起こしてしまい足首を骨折する事態となりました。作業員20人ほどで工事を行なっていましたが事故の為に仕事を続行する事が出来なくなり中止、暫くの間工事をする事が出来なくなったのです。
仕事中の事故という事で労災保険の適用となり手術費から入院費用まで私は一切支払う事はなかったのですが、私が入院している最中に現場監督や作業責任者の方々に多大な迷惑をかける事になってしまったのです。後で聞いたのですが作業工程のどの段階でどうして事故が発生したのかを詳細にまとめ、安全対策はどうだったのかを何日もかけて話し合いをしたそうです。
退院してから現場復帰まで相当時間がかかりその間会社での事務処理をしておりましたが周囲の態度が明らかに変わっており、復帰後も仲の良かった同僚達の接し方も変わって寂しさを感じた為に退職する事にしました。今思うと何故あの時事故を起こしてしまったのだろうと後悔する事もあります。
労災保険は労働者全てを守るものとして大変有難いものですが一回の事故によって人生が変わる事はそう珍しい事ではありません。私のように退職後なかなか仕事が見つからずに苦労をしたという方も多いと思います。私のようにならない為にも現場で働く全ての作業員の方々には事故の恐れを敏感に察知する力と安全作業の徹底に努めていって欲しいと願います。